車両寸法からアプローチアングル、デパーチャーアングル、ブレークオーバーアングルを計算します。トレイル走行に必須のオフロードジオメトリ。
アプローチ&ディパーチャーアングル計算機は、オフロード障害物への進入・脱出能力を幾何学的に分析します。「アプローチアングル」はバンパーが地面に当たらずに登れる最大傾斜角、「ディパーチャーアングル」はリア側の同様の角度を指します。本ツールは車両寸法から障害物をクリアできるかを数学的に判定し、車両の損傷防止とオフロードの限界を明確に定義します。
計算には三角関数(アークタンジェント)を使用します。地面・バンパーの最低点・タイヤ接地面で形成される直角三角形をモデル化し、「arctan(地上高 / オーバーハング)」でアングルを導出します。また「ブレークオーバーアングル」も計算し、ホイールベースとクリアランスを組み合わせてピークで車両がハイセンターになるリスクを判定します。タイヤ直径変更による地上高の変化はすべての計算にリアルタイムで反映されます。
3つのアングルはすべてアークタンジェントの幾何学から求まります。アプローチアングル = arctan(フロントクリアランス / フロントオーバーハング):例えばクリアランス250 mm、オーバーハング700 mmでarctan(250/700) ≈ 19.7°。デパーチャーアングルはリアオーバーハングを同様に使い、ブレイクオーバー(ランプ)アングルは車軸間の最低固定点でarctan(クリアランス / (ホイールベース/2)) × 2 で求まります。
大径タイヤへの交換では直径変化の半分だけクリアランスが上昇します(28 mm大きいタイヤで14 mmのクリアランス増)。これにより3つのアングルすべてが改善しますが、ホイールベースが長い車やリアオーバーハングが長い車ではブレイクオーバーアングルとデパーチャーアングルが逆方向に働きます。よくある誤りはカタログスペックのアプローチアングルだけを比較して、バンパーや牽引フック、エアダムといった実際の最低点を無視することです。
一般的な本格SUVはアプローチ約30°/デパーチャー約25°/ブレイクオーバー約20°程度ですが、専用ロッククローラーは40°を超えます。アングルは最も低い固定障害物の点で定義されるため、純正プラスチックバンパーより高い位置に設置されたウインチバンパーへの交換はリフトなしでも実効アプローチアングルを大幅に改善できます。乗員・荷物の積載でサスペンションが沈み込むと全アングルが低下するため、空車状態ではなく実際の積載状態で測定してください。